HOME | よみもの/コラム | 03:エアコン、床暖房-住まいの性能をあげる設備をどう考えますか?-

エアコン、床暖房

-設備で住まいの性能を上げる設備をどう考えますか?-

「大人のリノベ」が考えるリノベーションについてのコラム。これから3回に渡って住まいの性能を上げるということについてお伝えしてきます。今回は、「冷暖房」についてお話します。


>1回目からお読みになる場合は、こちら
▶︎中央にあるエアコン。冷暖房を上手に使うには…

私たちは、常々心地よい暮らしをつくることを大切に考えています。現在の住まいで感じているストレスで、身体にダイレクトに感じるものを解消できたらどうでしょうか。
 
現在の住まいを購入した頃に、近年の夏の暑さを想像したでしょうか?冬の寒さは年を重ねる事に厳しく感じるようになっていませんか?気候も変化しているし、設備の性能も年々向上しています。そしてなによりご自身が感じる感覚も変わってきているかもしれません。日本は四季がはっきりしていて、夏暑く、冬寒いということがわかっているのに、世界基準で見ると断熱後進国です。徐々に新築の基準を整えている…というレベルなんですよね。
 
このコラムでは、今ある家で(しかもマンションでもできること)に焦点を絞って「快適に暮らせる方法」をご紹介していきます。

冷暖房といえば、まずはエアコン

冷暖房機器として、まず思い浮かぶのは「エアコン」ですよね。リビングに1台、各個室に1台ずつ設置されていることが多いと思います。みなさんに話を伺うと、実はエアコンは好きではないという方も多いんです。寒すぎたり乾燥したりと風が不快のようで、「ちょうど良い状態」にするのが難しい!もの。寝室に設置したくないという方もいらっしゃいますが夏の熱中症対策の意味で、エアコンを無しにすることはお勧めしません。今設置されているエアコンは何年製ですか?ちょっとご覧になってみてください。エアコンの性能も随分向上しており、不快状態を回避し、「暑く感じない」「寒く感じない」という方向性になってきています。

空調の考え方の変化

エアコンをこまめにON/OFFとするのではく、つけたまま一定温度を保つという使い方の方が様々なメリットがあるという考え方に変わっています。これは、温度を上げ下げする時の電力消費が大きいためです。電力消費量の少なさでどちらに軍配があがるか、建物や状況等によって変わってきますが、使う時だけエアコンをつけるより、一定温度を保っている方が快適でもありますよね。
一例として、エアコンメーカーのダイキンが面白い検証実験をしていました。図解もされていてとてもわかりやすいです。

 「一定温度に保つ快適さ」

というキーワードは、家全体の室温を一定に保つということにも通じます。よくあることとしては、空調が効いているのは、リビングや今いる個室のみ。それ以外のトイレや洗面、個室になったキッチンは夏暑く、冬寒い場所になっていませんか?家の中での熱中症やヒートショックは防ぎたいですよね。
 
では、これをどうしましょうか。
 

A.間取りで解決
50〜60㎡の広さだと、実はエアコン1台でも大丈夫なのです。
そのために廊下をつくらないことや、洗面やクローゼットなども必要な時だけ閉じるようなオープンな形式とすることでリビングと連続した空調環境となりますね。

 

B.エアコンを分散
住まいの小さなスペースにも空調を配置してどこでも快適とするための手法です。
 
▪︎小型エアコンを設置
3帖程度を想定したコンパクトなエアコンです。通常の壁掛けタイプは大きすぎる場合に向いています。6帖程度の部屋に設置して使っている方もいます。
▪︎マルチカセット式エアコンを設置
1台の室外機に複数台のエアコンを設置する方式で、これまでエアコンが設置できなかったキッチンや洗面所などにも設置できるものです。天井埋め込みビルトインタイプの場合は見た目もすっきりしています。ただし、イニシャルコストはやや高めかもしれません。

 
このように、ひと口でエアコンを設置すると言っても、様々な方法があることがわかります。エアコンを新しくするということだけではなく使い方も含めて考えていきたいですね。

床暖房の導入を考える

暖房器具としてエアコンの次に思い浮かぶのが床暖房。リノベーションを機に、導入したいという方が一定数いらっしゃいます。
 
床暖房はどうやって温めるのかというと、床下に設置されたマットが暖められて床を暖め、そして空気を暖めるという形式で、これを輻射熱といいます。床に触れた時の直接的な暖かさ、そして床付近の空気は暖められ、暖気は上昇していきます。どちらかと言うと「寒くない」ことを実感するかもしれません。

>ダイキン 床暖房の基礎知識
床暖房のしくみ「どうやって暖めているの?」

 どんな人に向いている?

・温風が好きではない方
・部屋が広い(容積が大きい)方
・長時間在宅される方
暖かさを感じるまでに少し時間がかり、エアコンに比べて速効性はありません。しかし、じんわりと全体を穏やかにあたためるので、一度温まると心地よい室温が保たれますので、在宅時間が長い方に向いています。

 
この床暖房、実際のところ希望される方は多いのですが、設置費用が理由で断念されてしまう方も多いのです。逆に、「費用をかけても導入を」と考えるのは、床暖房の快適さを知っている方。これまで床暖のある生活をされてきた方は快適さを知っているので必須と考えますよね。
 
床暖房は、床の仕上げの下に設置するので、あとから工事するのは大変。リノベーションで床を仕上げるタイミングで導入するのがスムーズです。
そう考えると、私達はもう少し床暖房の良さや必要性を伝えても良いのではとも思ってきています。
 
床暖房には大きく分けて3つの方法があり、それぞれ特徴があります。
表にまとめましたので、比較してみましょう。

床暖房の特徴比較
  方式 向いている住まい 長所  短所
電気式(ヒーター)



電気を流すと発熱するヒーターパネルで床を暖める。  オール電化や太陽光発電を完備した住まいに向いている。 ・省スペース
・使用時間が短い
・後から簡易に設置できる
(オール電化や太陽光発電などを完備した住まい以外では)ランニングコストが高い
温水式(ガス) ガス給湯器でお湯を沸かし、床暖マット内のチューブに温水を循環させて部屋を温める。  床暖房専用の熱源器(お湯をつくる)が必要ですが、お風呂給湯器などと一体となっているタイプもあるので、設置スペースがあまりとれない家に向いています。
 
・暖めるパワーが強い

・床暖チューブ内「不凍液」は10年で交換(メーカー推奨)の費用がかかる 
・電気式に比べると立ち上がりが遅い
・給湯器と床暖房熱源器一体型でない場合は、床暖房専用の熱源器が必要になるので設置場所など必要になる
電気温水式(ヒートポンプ) 空気の熱を利用して、少しの電気でお湯をつくり床暖マットを暖める。 
ヒートポンプユニット(室外機)を置くスペースがある方。エコキュート利用や割安深夜電力を使用できる方などにお勧め。



・ランニングコストが安い



・初期導入の費用は他に比べるとやや高め
・床暖房ユニット(熱源器)と室外機が必要になるので、十分な設置スペースが必要
・床暖チューブ内「不凍液」は10年で交換(メーカー推奨)の費用がかかる

 
それぞれ一長一短があり、さらにご自宅の状況で設置ができる設備も変わってきますので、一緒に解決していきましょう。
 

まとめ

冷暖房機器は快適さをダイレクトに感じることができるもの。心地よい生活を設備機器の面からも見直してみませんか?
 
次回は、窓の断熱についてお伝えします。

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